『イケメンになりたい!』で始めた学校生活、モテすぎてハーレム状態!?もう戻れない...

「……っ」

ふいに、後ろから自転車が勢いよく通り過ぎた。

ビクッとして肩をすくめた私の腕を、一ノ瀬くんが素早く、力強く引っ張った。

「危ねぇだろ。どこ見て歩いてんだ」

「あ……ありがとう……」

引き寄せられた拍子に、一ノ瀬くんの制服から、かすかに洗剤のいい香りがした。

その安心感に包まれた瞬間、我慢していた涙が、じわっと視界をにじませる。