「……っ」
ふいに、後ろから自転車が勢いよく通り過ぎた。
ビクッとして肩をすくめた私の腕を、一ノ瀬くんが素早く、力強く引っ張った。
「危ねぇだろ。どこ見て歩いてんだ」
「あ……ありがとう……」
引き寄せられた拍子に、一ノ瀬くんの制服から、かすかに洗剤のいい香りがした。
その安心感に包まれた瞬間、我慢していた涙が、じわっと視界をにじませる。
ふいに、後ろから自転車が勢いよく通り過ぎた。
ビクッとして肩をすくめた私の腕を、一ノ瀬くんが素早く、力強く引っ張った。
「危ねぇだろ。どこ見て歩いてんだ」
「あ……ありがとう……」
引き寄せられた拍子に、一ノ瀬くんの制服から、かすかに洗剤のいい香りがした。
その安心感に包まれた瞬間、我慢していた涙が、じわっと視界をにじませる。

