『イケメンになりたい!』で始めた学校生活、モテすぎてハーレム状態!?もう戻れない...

「考え事って……またあの他校のヤンキーのことか?」

一ノ瀬くんの声が、少し低くなる。

昼間の屋上でのハグを思い出したのか、彼の耳の尖端がほんのり赤い。

「ち、違うの! 龍崎くんのことじゃなくて……」

「じゃあなんだよ。……お前、隠し事すんの下手くそすぎ」

一ノ瀬くんはため息をつくと、私の頭を大きな手でクシャッと手荒に撫でた。

乱暴だけど、そこには彼なりの、不器用な優しさが詰まっているのが伝わってきた。