『イケメンになりたい!』で始めた学校生活、モテすぎてハーレム状態!?もう戻れない...

「ツムギくんの声が、どうしたの?」

「……ものすごく、可愛い女の子の声だったの。叫び声とかじゃなくて、本気の……。それに、龍崎のあの顔の赤さ、普通じゃないよ」

「えぇっ……? じゃあ、まさかツムギくんって……」

「うん。私、ちょっと調べてみようと思って。もし本当に『女』だったら…… 全校生徒を騙してるってことでしょ?」

(――っっ!!!)

渡り廊下の陰で、私は自分の口を両手で塞いだ。

全身の血の気が、一気に引いていくのがわかる。

男装女子としての最大の試練。

パリン、とガラスの割れるような音がして、全校生徒への正体発覚のカウントダウンが始まってしまった――。