白手 憂怜の怖いお手紙


憂怜ちゃん、うらめし夜。

いつも楽しく動画を見させてもらっています。

憂怜ちゃんの動画に貢献(こうけん)できるかは分かりませんが、僕の恐怖体験を聞いてください。

自分事になりますが、僕は子供の頃から“友達”と呼べる人があまりいませんでした。

気弱で大人しく、面白い事も言えない。

見かねた先生や世話を焼いてくれる生徒も、少しずつ僕を見限り離れていきました。

小中学校の休み時間はいつも一人で空を見つめて過ごす、暗い日々を送っていたんです。

そんな自分を変えたいと思ったのは高校に入ってからでした。

地元から離れた場所に入学し……いわゆる“高校デビュー”といったイメチェンを図って、僕は明るく振る舞いました。

そしてそれが気に入られたのか、クラスのカースト上位のグループに入れてもらう事に成功したのです。

男子が2人、女子が2人で……僕を入れて合計5人の派手なグループです。

正直、僕には不相応な陽キャ集団でしたが……もう何があってもあの頃の僕には戻りたくない。

その一心で、友人グループの誘い事には率先して手を上げました。

購買や学食、コンビニからカラオケ、映画館、遊園地まで、様々な場所を訪れて遊びます。

彼らの機嫌を損ねないように、顔色をうかがいながら。

そんな生活にも慣れてきた、ある夏休みの日。

リーダー格のAがこんな提案をしました。


「なぁ、皆で肝試ししようぜ!」