白手 憂怜の怖いお手紙


“この手紙を読んだ人に不幸が訪れますように”


私、驚いちゃって。

勢いよく封筒と便せんから手を離しました。

すると、開けっ放しだった窓の外に便せんが吸い込まれていきました。

残ったのは私の足元に落下した封筒とシールだけ。

それを拾い上げて近くの教室へと向かい、ゴミ箱の中に封筒を押し込みました。

なぜだか、そうしないといけない気がしたんです。

それから忘れ物を取りに行って、急ぎ足で家へと帰りました。

その日はソワソワしちゃって、誰かに話してスッキリしたくて……一緒に暮らしてる物知りなお祖母ちゃんに今日あった事を伝えてみました。

お祖母ちゃんは私の話にうんうんと頷いて、ポツリと呟きました。


「おまじないは漢字で書くと“呪”って言葉になるからねぇ……悪用した子がいたんだろうねぇ」


次の日、学校を休んでお祖母ちゃんと近くの神社に行ってお参りをしてきました。

それから今日まで、特にケガをしたとか病気になったとか……そういうのはありません。

人を呪わば穴二つ、と言いますが……あのおまじないをした子はどうなったんでしょうね。

悪意のある“おまじない”は止めてほしいです。