白手 憂怜の怖いお手紙


ちょうどその時、私は尿意を感じていて…ゆーちゃんに「あとで連れてってあげる」と言って先にトイレへ向かったんです。

トイレから出ると、ゆーちゃんはもういませんでした。


「ゆーちゃん?」


呼びかけに妹は応えません。

部屋のどこを探してもいなくて、もしかして一人で先に行ったんじゃ…と思い、慌てて外へ飛び出したんです。

案の定、ゆーちゃんはあの寂しい公園のブランコに乗って前後に揺れていました。

見つかって安心したのと同時に、何も言わずに一人で行くなんて危ないから注意しないといけないなって。

それで彼女に声をかけようとしました。

その時、ゆーちゃんが言ったんです。


「もっとせなか、おして」


そう言って後ろを振り返り、笑ったんです。

まるで背後に…そこに誰かがいるみたいに。

もちろん、その場所には誰もいません。

だけど、その発言をきっかけにブランコに乗ったゆーちゃんの体が大きく揺れ始めました。

まるで本当に誰かが彼女の背を押したかのように、大きく揺れるブランコ。

生ぬるい風が髪を撫でていき、体が震えたのを覚えています。


「ゆーちゃん、帰るよ!」


私は慌ててブランコから妹を引き離し、その体を持ち上げて家へと戻りました。

離れていくブランコ。

小さな声でゆーちゃんが「バイバイ」と呟いたのがなぜか印象に残っていました。