いえ…正確に言うと、公園と呼ぶには相応しくないような場所です。
広いとは言えないスペースに、サビたブランコが一つだけ置かれているだけの寂しい所。
他にあるのは木製の古びた長いベンチ一つ。
手入れなどもされていないのか、草は伸びきっていて空き缶などのゴミが捨てられていました。
「ゆーちゃん、本当にここで遊ぶの?もう少し歩いたら大きな公園に行けるよ?」
「ここがいい。ここで遊ぶ」
正直に言うと、こんな不衛生な場所で遊ばせたくないな…というのが本音でしたが、妹がどうしてもというのなら仕方ない。
そう思い、そこで遊んでいく事にしたんです。
遊具はブランコだけの、面白みのない場所。
ゆーちゃんもきっと、すぐに大きい公園に行きたがるだろうと思いました。
だけど想定外な事に、彼女はその場所のブランコを気に入ってしまったんです。
「明日もここで遊ぶー」
帰る時間になり、ブランコから降りたゆーちゃんが「ばいばい」とブランコへ手を振りました。
こんな所の何が面白いんだろう。
そう思いましたが…妹が楽しそうだったのと、家から近いという理由で「まぁいいか」と私も深く気にとめませんでした。
そして次の日。
ゆーちゃんはまた「昨日のブランコに乗りたい」と言いました。



