桜舞う空に、私の初恋がほどけていく。

恋愛(ラブコメ)

紫陽花/著
桜舞う空に、私の初恋がほどけていく。
作品番号
1786590
最終更新
2026/07/10
総文字数
4,423
ページ数
4ページ
ステータス
完結
PV数
8
いいね数
0

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小学一年生の頃から、
私・葵の世界はいつも颯太を中心に回っていた。
不器用だけど真っ直ぐな彼に恋をして、
気づけば四年が経っていた。
けれど、恋の終わりは呆気なく訪れる。
小四の冬、
彼のあまりにも子供っぽい「ある行動」を
目撃した瞬間、私の恋心は急速に冷め、
いわゆる『蛙化現象』を
引き起こしてしまったのだ。
あんなに特別だったはずの初恋は、
あっさりと幕を閉じた。

中学校という新しい世界に飛び込んだ私は、
クラスメイトの湊に心奪われる。
一目惚れだった。
しかし、すぐに残酷な現実を知る。
湊には誰もが知る「溺愛する彼女」がいたのだ。
諦めるべきだと分かっているのに、
どうしても彼を目で追ってしまう。
不思議なことに、湊は私と目が合ったり、
距離が近づいたりすると、
耳まで真っ赤にして俯いてしまうのだった。
彼女がいるのに、どうしてそんな顔をするの?
期待と諦めの間で、私の心は揺れ動いた。

そんな中、かつての片思い相手である颯太と湊が、
いつの間にか大親友になっていた。
三人で過ごす時間が増えるにつれ、
私の湊への想いは募るばかり。

ある日の放課後、
颯太は湊に

「お前、誰が好きなんだよ」

と冗談半分で問いかける。
すると湊は、顔を真っ赤にしながら、
蚊の鳴くような声で「……葵が好きだ」と呟いたのだ。
それを聞いた颯太は、
胸を締め付けられるような衝撃を受けていた。
なぜなら颯太は、小学校一年生から今日という日まで、
ずっと変わらずに葵のことを想い続けていたから――。

そして迎えた、中学三年の卒業式。
校庭の桜が満開に咲き誇る中、
私は颯太と二人きりになった。
過去の整理をつけるため、私は笑って打ち明けた。

「私さ、小学校のとき颯太のことが好きだったんだよ」

すると、颯太はいつも通りの笑顔を消し、
真剣な眼差しで私を見つめた。

「……知らないだろうけど、俺は小一から今日という日まで、ずっとお前が好きだったよ」

九年間の秘めた想い。
颯太は優しく私の背中をポンと押した。

「行ってこい。湊に気持ち、伝えてこい!」

親友への友情と、私への深すぎる愛情。

解けていく初恋の糸が、
新しい恋の奇跡へと繋がっていく。

9年間の片思い、不器用な赤面、そして桜の下の告白。
3人の甘酸っぱくて少し切ない恋模様を紡ぐ、
青春ラブストーリー短編集!
あらすじ
★登場人物紹介★

葵(あおい)
恋に揺れる中3。
小4で颯太に蛙化し、
中1で湊に一目惚れする。

颯太(そうた)
葵の元片思い相手。
小1から9年間葵を想い続け、
最後は湊の元へ背中を押す。

湊(みなと)
颯太の親友。
溺愛する彼女がいる噂の少年。
実は葵が好きで、近くにいくと赤くなる。

目次

    • 第1章:蛙化のち、真っ赤な嵐

    • 第2章:親友の告白、秘めたハチミツ

    • 最終章:桜舞う空に、私の初恋がほどけていく。

    • 妄想全開の執筆部屋

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