大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「わぁ……いい匂い」

中には、透き通った冬瓜と海老、湯葉が上品に盛り付けられている。
ひと口食べると、じんわりとだしの旨みが口いっぱいに広がった。

「なんか、ほっとする味……」
「旅館っぽいだろ」

なんだか、どこか懐かしい味にほっとしていると、扉がノックされた。

「失礼いたします」

運ばれてきたのは、炊きたての白ご飯に赤だしの味噌汁、きゅうりと大根の漬物。
シンプルだけど、どこか安心する組み合わせだ。