大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「陸斗の食べてるとこ撮っちゃお!」

いたずらっぽく笑って、陸斗にカメラを向ける。

「俺を撮ってどうするの?」
「じゃ、一緒に撮ろう」
「それなら」

思い出が、またひとつ増えていく――。
気を取り直して席に戻ると、お刺身を口に運んだ。

「っ……ぶ厚いし、美味しすぎる〜」
「いっぱい食べろよ」

ふと、静寂が訪れ、波の音だけが聞こえる。
窓に視線を向けると、月明かりに照らされた水面がゆらゆらと揺れていた。