大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

最初に飛び込んできた光景に、驚きを隠せない。
部屋の一面がすべてガラスになっていて、夜の海が広がっていた。静寂の中に波の音だけが響いていて、まるで砂浜に立っているような気分になる。

「部屋食頼んでおいたから、そろそろ来ると思う」

そう言った直後、チャイムが鳴った。
扉を開けると、スタッフが数人並んでいる。

「えっ……」
「お料理の準備に伺いました」

部屋に案内すると、机が手際よく準備された。

「季節の食材を使った会席料理でございます」
「ごゆっくりお過ごしください」

そう言って一礼すると、スタッフは部屋を出ていった。