大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「彩葉」

自然に、お互いの手が重なる。
風に揺られながら、二人で海を見つめていた。

「そろそろ、行こうか」

もう十分なほど夏を満喫した気がするのに、これからが本番だと思うと胸が高鳴る。
楽しいが止まらない。

「うん!」

車が走り出しても、見慣れない海をずっと見ていたくなる。

「音楽流すけど、聞きたい曲ある?」
「なんでも!」

流れてきたのは、夏を連想させるような、澄んだ音の曲。