大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

信号が青に変わり、車がゆっくりと発進した。

「俺、彩葉が見惚れるような男になれた?」

多分、そうなりたくて陸斗は努力してきたのかもしれない。

「めちゃくちゃ、なった!!」

さっきまで普通の道だったのに、窓の外の景色ががらりと変わった。
出掛けることなんてあまりなかったから、こんな景色は知らなかった。
窓の向こうに広がる、海と空の青。

「陸斗!海見えた!!」
「休憩する?」
「うん。ゆっくり見たいな……」