大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

旅行の予定日は、あっという間にやってきた。
金曜日の仕事を終えると、急いでマンションへ帰る。

先に帰っていた陸斗が、くろたんをペットホテルに預けてくれていた。
荷物をまとめたキャリーケースを手に、玄関へ向かう。

「貸して」

陸斗は当たり前のように、キャリーケースを持ってくれる。
本当に気が利くし、優しくて、一緒にいると安心する。

キャリーケースをトランクに積み込み、車に乗り込む。
好きな人と旅行だなんて、今まで想像もできなかった。

「いざ、熱海へ!」
「楽しそうだな」