大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

陸斗が指差したのは、白のシアーシャツだった。さっき選んだ水着の上に羽織れば、大人っぽい雰囲気になりそうだ。
 水着というより、リゾートウェアのような上品さがある。

「これにする」
「絶対似合う」
「陸斗は水着あるの?」
「あ、ないや」
「買わなきゃね」

 自分の水着を買うことを忘れていただなんて。
 きっと、私のことばかり気にしていたからなんだろう。
 思わず、くすっと笑ってしまった。