大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「そろそろ帰ろうか」
「うん」

 手を繋いだまま車へ戻り、マンションへ向かった。
 夜風が心地よく頬を撫でる。
 さっきまで歩いていた思い出の場所が、バックミラーの向こうへ少しずつ遠ざかっていく。でも、不思議と寂しくはなかった。

 これからは、新しい思い出を二人で増やしていけるのだから。
 マンションへ戻ると、さっそく体型をカバーできる水着を探し始めた。
 特にお腹周りが気になる私は、黒のワンピースタイプを選ぶ。

 ウエストにはギャザーが入っていて、お腹周りを自然にカバーしてくれるデザインだ。