大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

私はズボンの裾をまくり上げ、そっと足だけプールに浸けた。

「冷た〜い!」

 夏の暑さで火照っていた身体が、少しずつ冷えていく。

「陸斗もおいでよ」

 そう言うと、陸斗は小さく笑って私の隣に腰を下ろした。

「仕方ないな」

 同じようにズボンの裾をまくり、水の中へ足を入れる。

「気持ちいいな」
「でしょ?」

 足先で水を揺らすと、月明かりを映した水面がきらきらと揺れた。
 隣に座る陸斗との肩が少しだけ触れる。
 その距離が嬉しくて、思わず小さく笑ってしまった。