大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「思い出めぐり、すごくいいね」

 色々なことを思い出せるから。

「それなら、もう一か所行きたい」
「どこに?」
「まだ、秘密」

 思い出の場所なんて、たくさんある。
 私たちが一番長く過ごした場所だから。
 着いた場所は、小学校だった。

「懐かしい!」
「もっとラフな格好で来ればよかった……」
「確かに! でも、すごくかっこいいよ〜!」
「知ってる」
「うわ、自信家」
「彩葉が褒めたからな」
「……そういうこと言うの反則」

 ここは、陸斗がよく隠れていた場所だ。
 小さな頃の陸斗は、よく家出をしては親を心配させていた。