大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「好きな子……」
「まだ、気づかない?」
「女の子の格好をさせられた俺を慰めてくれて、服も貸してくれて……すごく嬉しかったから」
「俺、ずっと彩葉のことが好きだった」

本当に好きだったんだ。
なのに私は、自分が傷つくのが怖くて逃げてばかりで。
この言葉のあとに何が続くのかは分からないけど――
陸斗を抱きしめる。

「ごめん……」
「やっぱ、駄目か……」

そう言って、今にも泣きそうな顔をする。
普段なら圧すら感じるのに、今にも泣き出しそうに見えた。