大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

本当は、私も好きなの――。

勇気を出して、そう言葉にしようとした瞬間。
ハンバーグを運んでくる店員の姿が見えた。
出かけた言葉が喉につかえる。
目の前にハンバーグが置かれて。

「美味しそう!」

気づけば、言いたかったはずの言葉はもう飲み込まれていた。

「あのさ」
「うん?」
「今日、夜時間ある?」

なぜ夜なのだろう。
明日は仕事だから、少し早めに寝たい気持ちもある。
でも、陸斗と過ごす夜は楽しい。