大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「陸斗が羨ましい」
「何で?」

駄目だ。
今日の私は、すごく卑屈だ。
好きなのに、素のままだと全然可愛くなれない。

「モテるから」
「好きな子にもてないと、なんの意味もないんだけど?」

好きな子――。
今の話を要約すると、陸斗の好きな人は私ということになる。

別に陸斗を疑っているわけじゃない。
でも、ここまでモテる人が、どうして私なんかを好きになるのかがわからない。

陸斗は嘘をつくような人じゃないとわかっているのに、不安の方が勝ってしまう。