歩いて十五分ほどの場所にある喫茶店へ向かう。
前のアパートに住んでいた頃、元彼ともたまに来た場所だけど、お気に入りの喫茶店だから仕方ない。
扉を開けるとカランカランとベルが鳴り、古い洋館のような店内に入る。
ここは家族で経営している、近所では人気の喫茶店だ。
だから――
「彩葉ちゃん。久しぶりね!」
それなりに顔を覚えられているのかもしれない。
「お久しぶりです!」
「彼氏、ものすごくかっこいいわね〜」
彼氏じゃないです。
そう言いたかったけれど、マダムはご機嫌なまま話を続ける。
「びっくりするくらいいい男! 最近は細い男の子が多いのに、体つきも素敵ね!」
「あ、はい……」
陸斗はマダムキラーの素質もあるのかもしれない。
ため息混じりに陸斗を見ているマダムたちが、ちらほらと視界に入る。
「本当にかっこいいわね……。
って、デートの邪魔してごめんなさい。ゆっくりしていってね!」
空いた席に座ると、何か言いたげな表情で陸斗がこちらを見ていた。
前のアパートに住んでいた頃、元彼ともたまに来た場所だけど、お気に入りの喫茶店だから仕方ない。
扉を開けるとカランカランとベルが鳴り、古い洋館のような店内に入る。
ここは家族で経営している、近所では人気の喫茶店だ。
だから――
「彩葉ちゃん。久しぶりね!」
それなりに顔を覚えられているのかもしれない。
「お久しぶりです!」
「彼氏、ものすごくかっこいいわね〜」
彼氏じゃないです。
そう言いたかったけれど、マダムはご機嫌なまま話を続ける。
「びっくりするくらいいい男! 最近は細い男の子が多いのに、体つきも素敵ね!」
「あ、はい……」
陸斗はマダムキラーの素質もあるのかもしれない。
ため息混じりに陸斗を見ているマダムたちが、ちらほらと視界に入る。
「本当にかっこいいわね……。
って、デートの邪魔してごめんなさい。ゆっくりしていってね!」
空いた席に座ると、何か言いたげな表情で陸斗がこちらを見ていた。



