大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

家に帰って玄関の扉を開けると、くろたんがちょこんと座ってこちらを見ていた。

「やっと帰ってきたのか」とでも言いたげな視線に、思わず笑ってしまう。

私は急いでシャワーを浴びて、服を着替えた。
来年もまた、陸斗と花火大会に行けるかもしれない。

そんな小さな楽しみを胸の奥にしまって、浴衣をクリーニングに出しに行った。
浴衣をクリーニングに出しに行った帰り道。
少しだけ軽くなった荷物を持って、私はのんびり歩いていた。

まだ、昨日の余韻が身体に残っている気がする。
思い出すと、ちょっと恥ずかしい。
そのとき――。