大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「陸斗と飲むのが楽しいもん〜」
その一言に、陸斗が一瞬だけ嬉しそうに笑った。
「陸斗ぉ!!」

離れると少し切ない気がして、覚束ない足取りで陸斗の方へ近づく。

「彩葉って、マジで酔っ払うとこうなるんだな」

陸斗は少し呆れたように、それでも優しく私を見ていた。
その視線がくすぐったくて、思わず頭を撫でる。

「こういうの、嫌い?」
「嫌いじゃないけど、心配になるし」
「ん?」
「我慢できなくなる」
「我慢?」

そう聞き返すと、陸斗は一瞬だけ焦ったような顔をして、それから困ったように視線を逸らした。