大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

やばい。

立とうとしたのに、足に力が入らない。
頭の中はまだ楽しいままなのに、身体だけがうまくついてこない。

——あ、これ、酔ってる。

立ち上がろうとした瞬間、身体がふらつく。
とっさに陸斗が支えてくれた。

「危ない」
「まだ、大丈夫〜」
「全然大丈夫じゃない」

陸斗はそう言うと、すぐに会計を済ませて立ち上がった。

「部屋戻るぞ」

……やっぱり、この人はこういう場所に慣れているのかもしれない。
お酒を飲んだつもりはないのに、足に力が入らない。
気づけば、陸斗に支えられるように歩いていた。