大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

そう言ってから、少し照れくさくなって視線を落とす。

「連れてきてくれて、ありがとう」
「彩葉が気に入ったなら、色んなバー行こう」

一人じゃ絶対に行けない場所だから、その言葉が素直に嬉しかった。

「うん!」
「でも……」
「どうしたの?」
「一人で行くなよ」

薄暗い照明の中でも、その声が少しだけ真剣だったのが分かる。
陸斗は、心配しているんだ。

「……行かないよ。一人だと怖い」
「ならいい」

そのやり取りに、少しだけ肩の力が抜ける。