大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「よかった……」

花火大会の日だから満室だったらどうしようと思っていた私は、小さく胸をなで下ろした。
エレベーターに乗り、部屋のある階へ向かう。

陸斗がルームキーをかざし、扉を開ける。
その瞬間、思わず胸が高鳴った。

白を基調とした、清潔感のある広々とした部屋。
大きな窓の向こうには、夜景がきらきらと輝いている。

「わあ……広い〜!」

思わず声が漏れる。
はしゃぎたい気持ちをぐっと堪えながら、部屋の中をゆっくり見回した。