大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

着いた先は、駅前でもひときわ目を引く、大きなシティホテル。
エントランスには柔らかな灯りがともり、高級感のあるロビーが広がっている。

「えっ……ここ?」
「うん」
「高くない?」
「今日は花火大会の日だし、ゆっくり休もう」

酔っているはずなのに、その声はどこか優しい。

「予約していないんですけど、ツインルームって空いてますか?」

フロントのスタッフはパソコンを確認すると、にこやかに微笑んだ。

「はい。ちょうど一部屋、ご用意できます」
「お願いします」

手続きを済ませ、ルームキーを受け取る。