大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

数分後、絆創膏を手に戻ってきた。

「ほら」

慣れた手つきで絆創膏を貼ってくれる。

「少し休みたいし、近くの居酒屋でも行かない?」

居酒屋。
正直、どこかでゆっくり休みたいと思っていた。
それに――。
このまま帰って、今日という一日が終わってしまうのは、少し寂しい。

「行く!」
「足、痛くなったら遠慮しないで言えよ」
「うん」

陸斗は、いつもよりゆっくりとした歩幅で歩いてくれる。
そのさりげない優しさが、胸にじんわりと染みた。