大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

花火大会が終わり、駅前へ戻る。
人混みは相変わらずで、浴衣姿の人たちが楽しそうに笑いながら歩いていた。
さっきまであんなに賑やかだったのに、終わってしまったと思うと、胸の奥に少しだけ切なさが広がる。

楽しかった時間の余韻を感じながら、私は陸斗の隣をゆっくりと歩いた。
普段履き慣れていない下駄のせいか、足がヒリヒリと痛む。

歩き方、変になってるかも……。
そう思った瞬間、陸斗がふと立ち止まった。

「大丈夫?」
「あ、足が痛くて……」

陸斗は私の前にしゃがみ込み、足元へ視線を向ける。

「ちょっと靴擦れしてるな」
「少し待ってて」

そう言うと、近くのコンビニへ駆けていく。