大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

私は、強く握られた陸斗の手を、そっと握り返した。どれくらいの時間、二人で夜空を見上げていたのだろう。

最後にひときわ大きな花火が打ち上がり、花火大会は幕を下ろした。

さっきまで次々と夜空を彩っていた花火は消え、辺りは急に静けさを取り戻す。
鼻先には、火薬の匂いだけがかすかに残っていた。

「終わったね……」

楽しかった時間が終わってしまい、胸の奥が少しだけ切なくなる。