大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

……おかしいな。
私、この時間がずっと続いてほしい。
このまま、時間が止まってしまえばいいのに――。

その時、不意にアナウンスが止み、辺りは人々の話し声だけに包まれた。

一瞬、世界が静まり返る。

遠くで「ドンッ」と低い音が響き、夜空に大輪の花が咲いた。

「綺麗……」

その一発を合図に、赤や青、金色の花火が次々と夜空を彩り、咲いては消えていく。