大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「やっぱり、このかんざし似合う」

陸斗が選んでくれた、牡丹のかんざし。
こんな華やかなものが私に似合うのか、不安だった。

でも、陸斗は「似合う」と思って選んでくれたんだよね。そう思っただけで、自然と頬が緩んでしまった。

「そろそろ、花火始まる」

陸斗はそう言うと、もう一度私の手を握った。

「人、多くなるから。離れないように」

そう言って、繋いだ手をぎゅっと握り返してくれる。