大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

ただ、人が多くなるにつれて、視線を感じることも増えていく。

浴衣を着ているからだろうか、それとも――。

電車に乗ると、それなりに人が多かった。
各駅に止まるたびに、乗客は少しずつ増えていく。

たまたま空いていた席に座ることができて、少しだけほっとした。そんなことを考えていると、隣にいた陸斗がふと立ち上がる。