大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

それどころか、おもちゃには見向きもせず、玄関のほうへ歩いていくと、ちょこんと座って何かを待ち始めた。

「あ……」

数秒後、玄関の扉が開き、陸斗が帰ってきた。
くろたんは尻尾をぴんと立てると、一目散に陸斗のもとへ駆け寄る。

「ただいま、くろたん」

陸斗が優しく頭を撫でると、くろたんは気持ちよさそうに目を細め、「ニャ」と嬉しそうに鳴いた。