大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「くろたん!」
猫なで声でくろたんに近付き、おやつを差し出す。
おかしいな。

このおやつは、猫がメロメロになるって聞いたのに、くろたんはやっぱり怯えたままだ。

よほど怖い思いをしたのだろう。


「大丈夫。ここには、君をいじめるカラスはいないよ……」


じっとおやつを見つめているところを見ると、気にはなっているみたいだ。
でも、それ以上に恐怖心のほうが勝っているのだろう。