大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

起き上がろうとしても、その腕がしっかり回されていて動けない。
……だから、体が動かなかったのだ。
ゆっくりと陸斗の腕を外し、起こさないように布団から抜け出そうとした、その時。
「おはよ」
「あ、ごめん。起こしちゃった」
「大丈夫」
短いやり取りを交わすと、陸斗はゆっくりと腕を離してくれた。
ようやく自由になったはずなのに、胸のドキドキだけは、なかなか収まらない。
小さい頃とは、もう何もかも違う。