大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

そのまま、新居へ向かう。

今まで住んでいたアパートより、一部屋一部屋が広い。

電化製品を置いても、まだ空いたスペースが目立つ。

「家具、少し買うか」

陸斗は当たり前のようにそう言う。

でも、今日だけで相当なお金を使ったことを、私は知っていた。

「もう、十分だよ!」

「必要なものだから」

「だって……」

「俺、このために仕事頑張ってきたんだから。甘えて」

――このために仕事を頑張ってきた。