大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

それに、お風呂も驚くほど綺麗だった。

浴室テレビまで付いている。

――なんだ、この部屋。

「気に入ったみたいだな」

「うん!」

思わず返事をして――はっとする。

家賃が十六万円だったことを、すっかり忘れていた。

慌ててぶんぶんと首を横に振る。

そんな私をよそに、陸斗は店員へ視線を向けた。

「ここ、いつから住めますか?」

「即入居可能です」

「じゃあ、ここでお願いします」

――えっ。

あまりにもあっさり決まってしまって、思考が追いつかない。