大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「その前に服着て」

服を着た陸斗と向かい合い、息をそっと飲み込んだ。

陸斗の表情は、どこか焦っているようにも見える。

「お願いって?」

「明日、引っ越ししよう」

「は?」

思わず間抜けな声が出た。

陸斗は一瞬だけ視線を落として、それからまっすぐ私を見る。

「今日みたいなの、もう二度と起きない保証ないだろ」

「だから、ここはやめよう」