大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「警察呼びますよ?」

「呼んだところで、ただの痴話喧嘩で終わるけど!」

……って、飯あるじゃん!」

唖然としていると、元彼は勝手に冷蔵庫を開け、ビールを飲み始めた。

最近、この部屋で過ごす時間が幸せだった。

だからこそ、こんなやつに空間を汚されるのは嫌だ――。

どうしていいか分からず、泣きそうになっていると、

脱衣所の扉が開く音がした。

元彼が一瞬、目を丸くする。

「誰かいるの?」