大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「あんまりムキになると可愛くないよ。俺、本当に反省してるし。

ていうか、めちゃくちゃ腹減っててさ」

知らないよ。

「久々に彩葉の作った飯が食べたいなって思ってたら、いい匂いがしてきてさ。

彩葉の料理、思い出してたところ」

この人は、こういう人だ――。

よく考えれば、一緒に暮らしていたときの記憶を辿っても、話が通じていない。

何かあると、自分のことをぺらぺらと話し続けるだけだった。