大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「やっぱり、俺には彩葉しかいないって分かった!」

「って、どうでもいいから出て行って!」

正直、自分でも驚いている。

だって――

彼がいなくなったとき、あんなに泣いたのに。

あんなに、戻ってきてほしいと願ったのに。

今は、勝手に部屋に踏み込まれることが、許せない。

「だよね。怒ってるよね」

「いいから出て行って!」