大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「彩葉は車で待つ?」

「そうしようかな」

「じゃあ、行ってくる」

十分ほど待っていると、コンビニから出てくる陸斗の姿が見えた。

何の用事だったんだろう。

不思議に思っていると、陸斗の手には写真を入れる小さなフォトケースと、数枚の写真があった。

「えっ……もしかして」

「現像してきた」

そう言って差し出されたのは、大型犬カフェで撮った三枚の写真。

画面越しで見るのとは違う温もりがあって、思わず見入ってしまう。

「すごい……もう現像したの?」
「思い出は形に残したいから」
その何気ない一言に、 胸がじんわりと温かくなった。