大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

壁紙に、床。

家具や小物まで。

そこにあるすべてが洗練されていて、温かみがあるのに上品だった。

最初に運ばれてきたのは、一口サイズの前菜。

色鮮やかに盛り付けられていて、食べるのがもったいないくらい綺麗だ。

「可愛い……」

思わず声が漏れる。

パン屋で働いているせいか、料理の見た目にも目が奪われてしまう。

幸せを噛み締めていると、黄金色に輝くスープとカットされたフランスパンが運ばれてきた。