大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

それなのに、胸がじんわりと温かくなって、幸せでいっぱいになる。

映画のヒロインにでもなったような気分で、店の中へ足を踏み入れる。

「あっ! 陸斗君!」

明るい声が響き、オーナーが笑顔で出迎えてくれた。

「彼女さんと来てくれたんだね!」

「……まあ、そんな感じです」

陸斗は、その言葉を否定しなかった。

それだけのことなのに、胸の奥がじんわりと温かくなる。