大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

その事実だけで、胸が少し弾んだ。

「あ……」

陸斗が思い出したように声を漏らす。

「どうしたの?」

「彩葉は、フランス料理とか好き?」

「食べたことないよ!」

「なら、行こう」

急にフランス料理なんて言われて、思わず目を丸くする。

そんな高そうなお店、大丈夫なんだろうか。

きっと、陸斗なりに気を遣ってくれているんだろうけど――。