大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

私たちはすっかり大型犬たちの虜になっていた。

サモエドと追いかけっこをしていた陸斗が、何かを見つけたようにこちらへ歩いてくる。

「彩葉」

「どうしたの?」

「犬におやつあげられるらしい」

「それは、あげるしかないね!」

「だよな」

二人の意見はあっさり一致し、私たちはカウンターへ向かった。

「おやつください」

差し出された袋にはジャーキーが数本入っていて、犬はお座りをしてじっとこちらを見ている。

なんて行儀のいい子なんだろう。