大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「行こう」

迷いもなく返ってきた声に、少しだけ肩の力が抜けた。

「陸斗は行きたい所ある?」

「彩葉の行きたい所」

「なら、大型犬カフェ行きたい!!」

「行こう」

背伸びして選んだ慣れない服でアパートを出ると、陸斗と並んで歩いた。

それだけなのに、やけに楽しい。

駐車場に着き、車に乗り込めば、そこからはドライブの時間になる。

それすらも、今は少し楽しみだった。