大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「足音で分かったの?」

「うん」

「え、本当に!?」

冗談だろうか。

でも、陸斗なら本当に足音だけで分かっていてもおかしくない気がする。

「着替えてくるね〜」

鼻歌まじりで部屋へ向かった自分に気づいて、はっとする。

――今、私、ちょっと浮かれてない?

そう思った瞬間、じわっと頬が熱くなった。

クローゼットを開けると、奥にしまっていた唯一のスカートを取り出す。

デニムのロングスカートだった。

スカートなんて履いたのは、学生のときの制服以来だ。